ネットに日記を書くということ

時々、素性を隠したまっさらなアカウントで好き勝手に文章を書きたくなる。今日見たアニメの感想・音ゲーでの新規クリア等の、普段使っているアカウントでも書けるような普遍的な話題ではない。趣味を理解しない者が見たら引いてしまうような性的嗜好を嗜んでみた感想だとか、メンヘラ全開な欝日記だとか。これは露悪趣味だろうか。
はてなには匿名ダイアリーがあるのだからそれを使えばいいのではないか、と思う方もいるだろうがあそこはホッテントリを見る限り煽り合いを楽しむ用途が主流のようなので、波風を立てない平和主義者の私としては利用を憚られる。
(実際匿名ダイアリーを"素性を隠したまっさらなアカウントで好き勝手に文章を書く"用途で使っている人も居るが、そういった事をしてその内容を良く思わない人に反応されるのが面倒だ)

そこで新たにブログ等のアカウントを作って、好き勝手に文章を書くというキャラクター性の確立を試みた。それがこのアカウント及び現在のTwitterアカウント等。しかしゼロの状態からオーディエンスを増やすというのは思ったより辛く、結果的に古くからの知り合いと繋がる形になった。アフィブログならばステマや自演などあらゆる手段を用いてpvを増やさなければ商売が成り立たないのだろうが、私がやっているのはアフィを貼らないただの日記なので損害を被るのは私と私に関わってしまった人たちの時間くらいだ。

私にとってネット上に日記を書くというのは承認欲求によるもので、記事によって期待する反応の大きさは様々だが、悲観的な内容を書く時はその状況を打破してくれる白馬の王子様的存在を望んでいるのだと思う。客観的に見れば幼稚で馬鹿げている考えだとしか言い様がないが、自分の才能の無さをこれまでの人生で痛感してきているので他者に縋ろうとするのも仕方の無いことなのかも、と二重に己を甘やかしてしまう。

ここまで書いたのはいいが、果たして今日の日記は誰に何を伝えたかったのだろうか。幼稚な自己を喧伝したかったのだろうか。なるほど、露悪趣味だ。